遊宝洞

ボードゲーム リプレイ「世界の七不思議」(後編)

2015年1月30日
前回までのあらすじ〜

 7人で文明発展競争に挑んだメンバーたち。
 競い合う彼らは結託した訳でもないのに特定のプレイヤーを共同で追い込み、競争からの脱落を計るのであった。
 果たして隣り合う文明の悪意をかわし、最高の勝利点を獲得するのは誰なのだろうか?

 前回はT倉さんが追いつめられる展開となりましたが、これからの世代は一気に効果が高まり、勝敗をひっくり返すだけの力のあるものばかり。
 言い換えれば、最も自由にカードを選択できる各世代の1手目は非常に重要であると言えるでしょう。

 というわけでまずは各人の第二世代の初手である7手番目に注目してみると…… 研磨するM瀬……隣の製造物の数を見て、製造物の数に応じてコインが貰える「バザー」を設置。
        12コインを獲得し、資金力を盤石にする。

広木社長……「パピルス工房」で資源を強化。

N尾シェフ……「診療所」を建て、学術での得点を獲得。

不動のT倉……資源を供給できる「隊商宿」を設置。

フードファイターK島……2段階目の発展を行い、勝利点とコインを獲得。

匠のF田……こちらも「隊商宿」を設置。

管理人K藤……「ブドウ園」を設置し、資金を獲得。  第T世代で賄いきれなかった資源や消費した資金を補充する動きが多かったようです。
 特に目を引くのが12コインを獲得したM瀬さん。
研磨するM瀬「足りない資材は取引で賄えばいいんですよね?」
 基礎的な生産物は賄うことができる上、文明発展による得点力が最も高い「ギザのピラミッド(B)」を抱えるM瀬さんはこれで一気に手を進めやすくなりました。

また、N尾シェフも緑のシンボルセットを完成させ、ボーナス点を獲得。
 

管理人K藤「それ、俺の文明が(唯一)得意な戦術なんだけど……」

N尾シェフ「石がないんだから技術で食っていくしかないんだよ、ウチは!」


文明との相性はよくないながらも、生き残りをかけて技術発展を仕掛けていきます。

 しかし、その流れに対して待ったをかけたのが隣に位置する広木社長。
 おそらく社長は自身にとっての「最善手」を打っているにすぎません。
 まさか隣の部下が取っている戦術を潰すために自身も同じカードを集め出すなんて悪意の塊みたいなことはありえないと思います。


広木社長「よ〜し、それじゃあ文明を発展させて……捨て札から『写字室』を持ってきてシンボルセットが完成だな」
N尾シェフ「(……社長!)」
 しかし、やっていることは完全なるN尾シェフ殺し。隣接で同じ得点源を奪い合うのは対岸のプレイヤーに優良カードを流し続ける自体になるので本来的には避けるべきところですが、いかんせん悪意がないので戦術に変更はありません。

 そんな争いが起こっている間に、対岸ではK島さんを中心とする軍備拡張競争もより苛烈に。
 9手目にはT倉さんが「矢場」を建て、K島さんの軍拡戦略に対抗しようとするも「防壁」を構築し、追いすがるT倉を阻止。
←熾烈な軍拡競争の図。
 第U世代からの戦争による勝利点は恩恵が大きいため、僅かな投資で勝ちを拾えるならば軍備拡張をしておきたいが各人の本音。
 1人勝利点を生み出す青建物の独占を選択したK藤さんを除き、全員が軍拡競争に参加。第U世代の戦争ではK藤さんに隣接するF田さんとM瀬さんが大きく勝利点を伸ばす形になりました。

 第U世代終了時の動きは以下のようになりました。


研磨するM瀬……文明発展は3段階目まで進行。第V世代での伸び次第で状況が大きく変わる。

広木社長……学術に軍拡と、手広く行ってしまっているがゆえに方向性が定まらず。
       最後の発展を有効に使えるか。

N尾シェフ……学術方面での得点をさらに強化。上家となる広木社長に有効カードをカットされずに戦えるか。

不動のT倉……2段階まで発展させ、臨機応変に得点を重ねるが決定打を放てない状態。
       第V世代での逆転は充分に狙える。

フードファイターK島……一足先に文明の発展を完了させるも、周囲の軍拡により戦争による得点を伸ばしきれず。

匠のF田……バランスよく青建物による勝利点を積み重ね、資源も確保。K藤さんのわき腹を突く形で得点を伸ばす。

管理人K藤……軍事を捨て、青建物での文化的勝利に走る。が、文明との絡みは薄く、苦戦。
 
 このような状況からの第V世代。
 いよいよ巨大な得点源となるギルドが登場します。

 どのギルドが誰に渡るかで大きく展開が変化しますが、ここで抜きんでたのがF田さん。
 両隣の黄建物分勝利点を叩きだす「商人ギルド」を自らの手で建てると、隣接する金満文明(K島さん)からゴッソリ勝利点を稼ぐ形を形成できました。
 さらには隣接するK藤さんが建立したのが「行政官ギルド(両隣の青建物分勝利点を得る)」だったのも幸いしました。
 この時点での青建物を最も多く携えているのはK藤さん自身。
 文明発展によって「隣接するいずれかのギルド1つをコピーする」効果を持つF田さんにとってみればカモがネギをしょってやって来たようなものです。
←紫色のカードがギルド。
 状況次第で高得点が叩きだせる強力なカードです。
管理人K藤「俺は俺の勝利のためにやってるんだが、F田さんを助けてしまっているように思えてならない…他の取って流しても俺の点は下がるしM瀬さんが取るだけだし…」

匠のF田「もうあのギルドをコピーするしかない!」  これに加えF田さんは「武器庫」を建造し、戦争でも隣国を凌ぐ形に。早々に武力を切り捨てているK藤さんにこれを止める術はなく、軍拡が可能なカードが回ってこないK島さんもまた、F田さんとの差を詰めることができません。
←その頃、広木社長の手札には赤いカードが唸りを上げていたのでした。
 T倉さんとK島さんは高得点を誇る青建物「宮殿」や「神殿」を建立し、得点を可能な限り伸ばすものの、単発では劇的な効果は望めません。
←「宮殿」は1枚で8得点も貰えるカード。
 ただしコストはバカ高。
 N尾シェフも緑建物での高得点を狙いますが、広木社長も同コンセプトで得点を狙っていたこと、文明を活かした得点の伸ばし方ができなかったことにより得点は伸びず。
 広木社長もハリカルナッソスの特性を活かしきることができなかった様子。
←文明点狙いならもう1セットは揃えたいところでした。
 「職人ギルド(両隣の灰色建物ごとに2勝利点)」を敷き、4段階まで発展させたM瀬さんがこれに追いすがるも僅か1点届かず。
←ギザBのM瀬さん。
 かなりいい感じに発展する事ができましたが、惜しくも2位。
今回の勝者はF田さんと相成りました。
←最終結果がこちら。
 左からプレイヤー紹介順です。
 今回は中盤まで落ち着いた展開でしたが、F田さんがK島さんの資産を活かしきるギルドを獲得し、K藤さんのギルドをコピーできたこと、加えて第V世代の戦争で大きく勝ち越せたのが勝因と言えるでしょう。

 しかし、次のプレイともなれば面子が代わり、席順が代わり、文明が変われば結果も順位も様々に入れ替わるのがこのゲーム。
 皆さんも是非様々なメンバーと席順でプレイをしてみてください!

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