遊宝洞

ボードゲーム リプレイ「アンドールの伝説」(前編)

2014年9月19日
 長い間平和に包まれていた「アンドール」に忍び寄る悪しき影……。
 この窮地を救うべく、王は仕事終わりにゲームを遊んでくれるとっても付き合いのいい4人の勇者を召喚するのだった。
まずは梱包を解きつつ集まってくれた勇者達と操るキャラクターをご紹介。

 N羽女史=<見張りの森>の射手チャダ……社内の紅一点(執筆当時)。隣接マスから攻撃を行える射手の能力は時間の節約にもなる。

 M尾主任=北の魔術師リファルドス……今回も参加最年長。攻撃を有利に行える能力で猛威を振るう。

 ストイックN原=<芦の国>の戦士ソーン……常に冷静に盤面を読む心優しき策士。最も上がりやすい意志力で前線に立つ。

 フレッシャーズS木=<深き鉱山>のドワーフクラム……今年入社の新入社員だが、既に彼女がいる。最も攻撃力を上げやすい能力は後半に生きるはず。

 右も左も分からぬ4人は長大なセットアップに苦しみながらも、準備を完了。説明書を首っ引きしながら冒険がスタートします。なお今回は雰囲気重視のためにキャラクター名で各人の台詞を加工していきます。
 果たして初心者勇者達は無事平和な朝を迎えることができるのでしょうか?

………………

 〜アンドールの次期王位継承者ソラルド王子が、王国に迫る窮地を救うべく4人の勇者を連れ帰った。4人の勇者は道中、王子から任務を与えられる。

「実に簡単な任務だ。城に戻る前の見物旅行だと思って、請け負ってくれ」

 王子はそういうが、この任務を完遂できないような軟弱者に未来を託すつもりはない。王子は信頼を置きながらも、勇者達を試しているのだ。〜


ソーン「私達は王子の期待に応えねばならん。まずは与えられた任務を確認しよう」

ソーンの言葉にうなずく一同。与えられた任務は次の4つだ。
 1、霧深き土地の霧を晴らす。
 2、商人から2ゴールドで武器を購入する。
 3、井戸の水を飲み干す。
 4、1〜3を完遂した後、城へと帰還する。

初期配置を確認した4人はそれぞれの役割を相談する。
←最初の任務は城周りの一角で完結する。
チャダ「4人がそれぞれ分担して当たった方がいいわね。私は霧に一番近いわ」
リファルドス「井戸の水はソーンに行ってもらった方がいいだろう。戦士である彼なら、我々より意志力が高くなる」
ソーン「ああ、任せてくれ。井戸が枯れるまで飲み尽くしてやろう」
クラム「では商人に一番近いワシがゴールドを拾って、武器を調達しよう」
リファルドス「では、それを見届けた上で城に近い俺が報告を行う。日が暮れるまでには余裕だな」

 弾けるように目的に散った4人は最短ルートで目的地を目指す。


 チャダは深き霧の中に突入し、霧を掻き消しながら入念に調査を行った。

チャダ「あら? アレは……」

 チャダは木陰の中に新品と見紛う鉄の矢の束を発見した。これはチャダの攻撃力を+1してくれる。

チャダ「いいものを拾ったわ。これでモンスターにであっても安心ね」
 

 ソーンは最も近い井戸に3時間掛けて到達する。

ソーン「足には自信があるが、こう暑くてはかなわんな。早速井戸水を頂くことにしよう」

 よほど喉が渇いていたのか、ソーンは井戸水を枯れるまで飲み干し、意志力+5を得るとともに任務を完遂した。

 クラムも道中で拾ったゴールドで商人の元に向かい、刃こぼれした手斧を新品に変えてご満悦の様子だ。

リファルドス「よし、これで任務は……ちょっと待て。お前達だけ能力が上がっているのはおかしくないか?」
クラム「そんなことを言っても、任務を的確にこなしたに過ぎんぞ?」
チャダ「楽な役目を選ぶからよ」
リファルドス「おいおい、適材適所で人材を配置したのに、俺だけ損をするというのは納得がいかないな」

 冒険が始まったばかりだというのにその関係に亀裂が走る勇者達。

ソーン「まぁ、時間はあるんだ。城に帰る余裕を残して、何か役に立つモノはないか探索してみよう。イファルドス、君も霧の中を探索してみてはどうかな?」

リファルドス
「なるほど、いい事を言うな、ソーン。では早速……お、美味そうな木の実を見つけたぜ!(意志力が上昇)」

 ソーンの空気を読んだ進言により、モンスターもいないうちに発生しかけたいざこざは回避された。勇者達は幾ばくかのゴールドと意志力を獲得し、万全の態勢で城への帰還を果たした。



 歓待を受けた勇者達は疲れた体を休める。
 だが、彼らを待っていたのは王国の人々だけではなかった。
 邪悪なモンスター達は夜に目覚め、城に向かって進軍を開始したのだ…


←敵モンスターの出現!
 深き霧の中から現れたモンスター「ゴル」に気づいた監視塔の兵が警鐘を打ち鳴らす。勇者達はすぐさま跳ね起き、押っ取り刀で城の外に飛び出していった。


 ゴル達はまっすぐに城へと進行している。2体の突入を許せば護衛の兵士達では抑え込むことはできないだろう。

 勇者達の手元には整備を行ったことで攻撃力が+1された武器と王国から支給された4ゴールドがある。

リファルドス「この金は……誰が預かっておくのが適任だ?」
チャダ「武器を安価で鍛えられるグラムに預けてはどう? 鉱山に向かってもらえば心強いわ」
クラム「あるいは1ゴールドしか持っておらん奴の手持ちを、とりあえず2ゴールドにしておくのもいいよいな」
ソーン「…………」


 先日、わずかな報酬の差で争
いが起こりかけた勇者達。慎重に話し合い、クラムが大量の金貨を抱えて鉱山へ向かう作戦が立案された。
 勇者達の目的は自身の強化ではない。あくまで共同で得る勝利なのだ。
 勇者達はそれぞれの武器を握り直し、各々の目標に狙いを定めた。


(次回へ続く)

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