遊宝洞

ボードゲーム リプレイ「キャメルアップ」(後編)

2014年10月17日
前回までのあらすじ》
 まったく予測がつかないラクダレースに苦戦する8人。そんな中、自ら1を振って沈む者と自ら3を振って賞金を獲得する者で明暗がクッキリと分かれる形となった。ここからの下剋上は果たして成功するのだろうか!?

 
 皆が展開のコツを掴んだのか、先に行動するK藤さん広木社長K島さんは「蜃気楼タイル」と「オアシスタイル」をコース上に敷き詰めます。
←序盤から混沌としてきました。
 これで展開は誰にも予測できない領域にと投入しますが、N尾シェフはさらにグリーンにのみ効果のある位置に「蜃気楼タイル」を設置。
←あからさまな緑殺し。
 もはや最下位投票をどのラクダに行ったかは火を見るよりも明らかですが、M尾主任M瀬さんもこれに便乗する形で最下位投票に打って出ます。しかし、その直後にF田さんがダイスでグリーンの3。あっさりと蜃気楼を越えてしまいます。


N尾シェフ、M尾主任、研磨するM瀬「ああ! なんてことを!」


 わずか一手ですべての思惑が崩れる、このゲームを象徴する展開となりました。
←緑のラクダ、地獄を突破。
 この後も、大量に敷設されたタイルによって順位が入れ替わる展開。

 広木社長がブルーを進めたものの蜃気楼によってイエローを担ぎ上げる形になり、イエローが2か3を出せば再び1位の目が固くなる形を形成。

 前回のレグでイエロー1位を的中させたS木部長を含む3人が一気にイエローのレグ投票タイルを買占め、その後のダイスでイエローは見事蜃気楼の突破に成功します。
イエローのラクダ、独走態勢。
 しかし、後方には3段重ねの追撃が迫っており、下のラクダから動きだすようなことがあれば逆転は容易に起こります。
 再びタイルが大量に設置され……
←第3レグ開幕からカオス状態。
 独走を止めに掛かるも、M瀬さんが振ったダイスによってイエローは3歩前進。


S木部長「コイツに賭けるのは理屈じゃないんだ


このレグで再びイエローのレグ投票タイルを獲得しているS木部長。もはや一人勝ちの空気まで醸し出してきました。
←イエロー、ぶっちぎり。
 ここで「蜃気楼タイル」を敷設していたF田さんが全員に作戦を提案。

匠のF田「このままS木部長に独走させると全員の勝ちの目がなくなる。ここはこのレグ中に俺の手番まで回して(イエローが越えた)蜃気楼をオアシスに変えさせてくれ」


 最も先頭に蜃気楼を敷設していたF田さんがこれをオアシスに変えれば、後続の追走が加速され、レグの勝利も見えてきます。
 S木部長以外のプレイヤーはこの提案を承諾。投票などで手番を潰し、F田さんがオアシスを再設置。


匠のF田「このゲーム、トップ以外の人は(他の人が予測しやすくなるので)ダイスを振っちゃいけないんですよ」

研磨するM瀬「トップ以外の人は状況を見て、ダイスを振ってもらえる1EP以上の集金が期待できる行動……つまり期待値1以上の行動を選択して実行しろってことですね」

N尾シェフ
「……『期待値』とかこの前他でやった時には微塵も出てこなかった単語だよ」


 さすがは歴戦の猛者が結集する弊社。負けず嫌いだらけなので、勝つための行動にためらいがありません。
 この声に呼応したのか、後続のラクダは3を連発。
↑まずはグリーンのラクダが3。
↑続いて、オレンジのラクダも3。
↑更に、青のラクダも3!
 レースの行方もまだわからない。
 イエローのトップこそ阻止できなかったため、ポイントではS木部長が抜きんでるものの、追い上げが期待できる位置で次のレグを迎えます。
 再び「オアシスタイル」と「蜃気楼タイル」が敷き詰められ、最終レグに入ったことも相まってラクダが動く前に1位予想と最下位予想に票が次々と投げ入れられていきます。

 そんな中、M尾主任がいち早くオレンジのレグ投票タイルを獲得。これまでの大量得点で逃げの態勢に入っているS木部長を追撃するには1位と最下位を当てるのも大切ですが、このレグでの大当たりが必須です。
 そのためM尾主任は理屈を乗り越え、オレンジと心中することを決意。この流れに乗ってM瀬さんはホワイト、広木社長はブルーと心中。
 K藤さんは初心に返って(若干自棄になって)最下位のグリーンを選択します。


管理人K藤「可能性が薄かろうが、他と違うことをしないと勝てないから」


 そう、ダイスの出目と順番さえ理想通りになれば、すべては肯定されるのです!
 賭けに負ければ何も残りませんが、勝負に出ずに座して負けるのはそれ以上にやってはいけない負け方。同じ負けなら強く打って負けうべきだと、私も思います。

 そんな中で最初に振られたのはブルーの1。オアシスで加速し、それまでのトップだったイエローを踏みつけます。
←ブルーが進んだ結果、このような形に。
続いてホワイトが2。蜃気楼こそ越えるものの、ゴール手前で勝利を決めきることができません。
この時点でホワイトは次のレグを迎えねばゴールが不可能になりました。
←ホワイト、ゴールならず。
 3番目に動いたのはオレンジ。2歩前進+オアシスでブルーの上にさらにマウント。
←オレンジも猛追。
 これでこのレグ中に勝負を決する可能性は


「グリーンが先に2以上を出し、イエローが3でゴール」
→確率10%強、グリーンが1位

「イエローが先に動く、またはグリーンが1でマウントせずにイエローが3でゴール」
→確率22%弱、オレンジが1位

の2パターン。それ以外ならゴール直前の混沌とともに次回レグへ持ち越しです。
決着の匂いを嗅ぎつけ、皆が1位投票と最下位投票に群がります。


 そしてサイコロが振られ、先に動いたのは……

グリーン!



←グリーン、一歩前へ。
結果、1が出て最下位を維持。
 

ちなみに引導を渡したのはN尾シェフ。グリーンを貶めんとする意思がダイスを呼び込んだのかも知れません。

 これによってイエローの出目次第となったレースの行方。


M尾主任「待ってくれ! レグ投票タイルを買い占めるのに忙しくて、まだオレンジ1位投票をしてないんだ! 2で次のレグまで回してくれ!」
 

 心中をしつつも、オレンジに賭けだすのが一歩遅かったM尾主任。
なんかいろいろ隠しておかないといけない情報をダダ漏らしながらの必死の訴えですが、勝負とは常に非情なモノ。
 僅かな落ち度でも勝機を見誤った者の願いなど、容赦なく切り捨てます。


そう、最後に振られたイエローの出目は3! 一気にゴールして決着!
←決着!
広木社長「いや〜、まったく予想ができなくて全然稼げなかったわ!」


 広木社長の言葉通り、最下位予想はN尾シェフによって貶められたグリーンで固かったものの、イエローが終始リードを保っていた1位予想はほとんどのプレイヤーが外しまくり、最後にしれっとオレンジに投票したS木部長だけが的中させ8EPを獲得。
 最終結果は以下のようになりました。


1位:S木部長 29EP(勝負所でことごとく勝利)
2位:M尾主任 20EP(最終レグの勝負で大勝。1位予測さえできていれば逆転できていました)
3位:フードファイターK島 16EP(目立たずにそつなくプラスを稼いでいました)
4位:N尾シェフ 11EP(最下位予想を最速で的中させるも、それ以外は大きく稼げず)
5位:匠のF田 8EP(手番順で勝負に出づらい場面が多発)
6位:広木社長 7EP(こちらも予想の2位どまりなどが多発、プラス収支にしづらかった模様)
7位:管理人K藤 3EP(最初から最後までグリーンと共に沈む)
8位:研磨するM瀬 1EP(ホワイトと共に沈む。ホワイトさえゴールしていたなら…)


 予想が的中すれば嬉しいのはもちろんですが、どんな結果になっても「あそこで完全にミスったから〜」とはなりづらいこのゲーム。
 結果的に負けたとしてもそれはミスではなく、自分の運がなかったから、と割り切ってプレイできるので「もう一回!」とやりたくなるのが何よりも素晴らしい点と言えるでしょう。

 ただし! 自然と劇的な展開になるので、騒ぎ過ぎには注意が必要です。今回のプレイでも阿鼻叫喚の叫び声が他の部屋にも届いてしまい、ご迷惑をお掛けしました……。


 皆さんのプレイの時にも熱い駆け引きのドラマが生まれるはず! たくさんの友達を集めてプレイしてみてください!

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