遊宝洞

遊宝洞活動ログ ESSEN SPIEL'03参加レポート(前編)

2014年9月12日
(※編注 この記事は旧遊宝洞ホームページに掲載されていた
 2003年にドイツで開催された
ESSEN SPIEL'03への参加レポートを再編集したものです。)


ESSEN SPIEL'03参加レポート
                                           遊宝洞 中村 聡

10/20(月) 出発


 ESSEN SPIELとは。ご存知の方にはいまさらな蛇足であろうが、知らない方のためにごく簡単にご紹介。ドイツで年に1度開かれる、世界最大クラスのボードゲームの祭典である。
ボード・ゲーム先進国ドイツにおいて、国中いや世界中のゲーム・メーカーが出店し、それに応えるようにコミケに匹敵する人々が集まる。ボード・ゲーマーにとって夢のような祭典なのである。

自社ブランドのゲームを発表し始めた遊宝洞としては、一度は参加したいイベント。そしてどうせいつか出展するなら、今年出展すれば「初めて国産ゲームを持ち込むメーカー」になれるじゃん?! という深慮遠謀が今回の出展の動機である。

とはいえ実は今回、遊宝洞一行の中にドイツ語をしゃべれる者はいない。さらには、くだんのイベントはおろか、エッセンに行ったことがある者もいない。「行けばなんとかなるだろう」という綿密な計画に基づくこの「はじめてのおつかい」、はたしていかなる珍道中とあいなりますやら。

日付変更線に1日前借をしながらルフトハンザ航空でフランクフルト空港へ。国内線に乗り換えてデュッセルドルフ空港へ。さらに、電車でホテルのあるゲルセンキルヘン駅へ…、そう、最初のイベントはここで発生した。
ドイツでスムーズに行動するために、「地球の歩き方」を読み込んで準備万端であった広木社長。問題は直前まで準備万端しすぎて事務所に「地球の歩き方」を置いてきてしまったことにある。ドイツは鉄道網が発達しているがゆえに、電車の乗り方もそれなりに難しい。切符の買い方も電車の選択も、いきなり「当たるも八卦」状態でチャレンジすることになったわけなのだ。

とりあえず時刻表から目的地に着きそうな電車を選択。意を決して乗り込んでみる一行。
この電車が素晴らしかった。飛行機ならビジネスクラスに匹敵するゆったりとしたシート。ボードゲームが余裕でできそうなテーブル。各席には雑誌が用意されており、なんと車内販売のワゴンまで通るではないか。広木社長も「ドイツの電車はレベルが高いと『地球の歩き方』に書いてあったが本当だ」と感心することしきり。
ついに、この電車が本当に目的地行きかどうかが問題の焦点となったわけである。広木社長が車掌らしき人物を見つけて行動を起こす。


広木社長 「この駅に行きたいんだが、この電車とこの切符でいいのか?」

恐ろしいことに、もちろん日本語である。
見かねた通訳担当・進藤さんが英語でやりとりした結果、無事目的地にたどり着く電車であることが確認できて一安心。ところが、駅で降りた我々を追いかけるようにして降りてきた車掌が、進藤さんを捕まえて最後にこう一言。

車掌 「君は英語ができるね。今回は見逃してあげるが、この電車は特別急行(ICE)で、その切符では乗れないから。次からは注意するように。」

どうやら、我々は特急券なしで新幹線に乗っていたらしい。どーりで豪華な電車だと思ったよ。見逃していただけたのは、広木社長の日本語アタックのおかげであろう。広木社長に間違った確信を与えてくれた「地球の歩き方」と優しい車掌さんに感謝。

夕食は、ホテルの受付のお姉さんが全身を使ったボディ・ランゲージで教えてくれたイタリアン・レストランへ。日本語がちょっぴり話せるウェイターのおじさんのお勧めに従ってピザやパスタを注文。ドイツ・ビールともども素晴らしい。
10/21(火) 準備

我々が出展するのは5m×2mの屋台のように小さなブースである。準備にかかる時間は半日あれば十分と考えられるわけだが、そこは「はじめてのおつかい」。念のため、1日余裕を持ってエッセンに到着した我々は、巨大ブースに混じって早めのブース設営を開始することになった。
運送を頼んだ業者から、今回の商品「伝説のかけら〜Saga〜」と「仮面舞踏会(マスカレード)」を受け取り、テーブルや椅子を配置する。また、翌日開かれるプレス説明会用に商品をディスプレイ。持参したポスター類だけではブース、プレス・ルームともに今ひとつ彩りが寂しかったため、翌日もう一工夫してみることになった。

夕食はエッセン駅前の商店街にあるステーキ・ハウス。ありがたいことに日本語メニューがあるというのでありがたく拝借。たとえばリブ・ステーキの説明はこんな感じ…
「典型的な脂肪の玉のある肋間肉片ステーキ」
けっして間違った訳ではないのだが…。直訳の恐ろしさを思い知り、自分の英語に改めて不安を覚えてみたりするわけだ。ちなみに味は文句なし。
10/22(水) プレス

この日の最大のイベントはプレス・リリース。とある一室に新商品を並べて、取材にくるプレスの方々に見ていただくわけである。
気合の入ったコスプレをする説明係あり、コストのかかった特別展示をする大手メーカーあり。発表する側の力の入り方はかなりのもの。
それもそのはず、定刻になると数多くの取材陣やテレビカメラが登場。この国のゲームに対する関心度の高さがはっきりとわかる。実績と話題にあふれた大手メーカーに隠れて、初参加の我々もこっそり展示。これから信頼と実績を積み重ねることで、プレスが群がるようなブランドになりたいものである。

残る仕事はブースの飾りつけの追加。予想外にブースの壁が広かったので、デパートで買出ししてきた色画用紙と筆を使って「遊宝洞」の看板を作成。うん、漢字と毛筆はインパクトがあって素晴らしい。ともあれ、あとはイベント開始を待つばかり。千客万来を祈りつつ。


その2に続く→

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