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遊宝洞商品 リプレイ「ヴァルキリーストライク」(後編)

2014年11月14日
 〜前回までのあらすじ〜


 各人はプランを持ってヴァルキリーを獲得し、部隊を拡充させていくもストイックN原が先んじて理想的なデッキを構築してしまう。他のプレイヤーはこれが暴れ出す前に体制を整え、追撃することができるだろうか……。


 ……前回のあらすじを書いてみたら、モンスターに勝つことは当然で、軍内部の権力闘争みたいな話になってしまいました。
 あくまでこのゲームの共通の敵はモンスターであって「本当に恐ろしいのは実は人間でした」というような、ホラー映画にありがちな教訓を得たい訳ではないのですが……。


 ともあれ、試合は中盤を越えていきます。

 レイジが2となり、耐久値が上がったフェンリルですが、次第に増強されていく各人のデッキによって、徐々に粉砕されていきます。


N尾シェフ「さっき雇った『魔連銃のイェルダ』で5以下の弱点を破壊しますね」

フードファイターK島「じゃあ自分は『通槍兵』と『燦然槍のヘレーナ』を使って、カードを引きつつ攻撃します」

匠のF田「『二刀剣兵』でいらない初期デッキカードを取り除きながら攻撃して……取り除きすぎて金が足りなくなってきたな……」


しかし、それと同時に強力なヴァルキリーが獲得できるかは話が別。


N尾シェフ「う〜ん、どれもイマイチだけど、この中なら『剛力弓のエレン』なのかなぁ?」
←手札から出すたびに2VPを獲得できる。
できればカードを大量に引く効果と合わせて使いたいが、N尾シェフにそのパーツはない……。

フードファイターK島「コスト8とか全然雇えませんから〜」

匠のF田「2金しか出ないから『刺突剣兵』を買っておこう」


 Battleのヴァルキリーを率先して雇い入れた両人は資金不足で好機を逃す形に。
特にF田さんはもう取り除くカードがなくなるほどに先鋭化したものの、強力なカードがなく、爆発力が足りません。
←デッキから取り除きたいのはVPを持たない初期デッキの10枚。
投入しすぎると効果を活かせない恐れがある1枚です。

 そんな中ひとり気を吐くのはこの人。


ストイックN原「え〜っと、まずはマリアンでカードを引いて、イヴォンネ2枚で合計4枚手札を増やします。アウラでこれを捨てて『爆砕槍のヴェロニカ』を合わせて、弱点を2枚破壊しますね。で、発生した資金で『舞闘剣のヴィクトリア』とマリアンを雇ってきます」

←うなりを上げるN原さんのデッキ。ぶんぶーん。

 序盤でキーパーツの獲得に成功したN原さんは1人だけ手数と爆発力の違いを披露。
 一気に弱点を貫き、終盤レイジ3に突入します。


 フェンリルのレイジ3はさらに強化された耐久値を持ち、コストが低いヴァルキリーはレイジタクティクスにて撤退を余儀なくされます。
 サプライにカードを供給している山札が双方尽き果てるとプレイヤー側の敗北となるこのゲーム。この効果は討伐までの時間的猶予が極端に短くなることを意味します。

 事実、レイジ3を迎えた直後のN尾シェフのターンでは、  

←ここから、
←コスト4のカードが全て吹き飛びました。

N尾シェフ「何だこれ、すげー吹き飛ぶ!」


 思わず笑いが出るほどの大量破壊。これに加え、ゲーム中最も固い耐久値8の弱点が攻略を阻みます。


N尾シェフ「『突撃槍兵』と『炎月剣のエッバ』を出してから『舞闘剣のヴィクトリア』……パワーアップしても7点しかいかないか〜」


フードファイターK島「『通槍兵』と『燦然槍のヘレーナ』に『歩兵科』……6点ですね」

←K島さん、わずかに火力足りず。

 皆が攻めあぐねる中、もう止まらなくなっているのがN原さん。


ストイックN原「マリアンでカードを2枚引いて2枚捨てます。イヴォンネで2枚引いて、さらに引いてきたマリアンで2枚引いて2枚捨てます。で、もう一回イヴォンネで2枚引いて、アウラで手札3枚を戦力に変えて『爆砕槍のヴェロニカ』を合わせて、11戦力。資金も11金ですね」

←N原さんの勢い止まらず。ぶんぶんぶーん。

 カードの噛み合わせが合致したことでより強力な一手を打てるようになったN原さんはもう止まる気配がありません。
 サプライの巡りがよかったとはいえ、今回はほぼ一方的な勝利が見えてきました。

 こうなると堪らないのは他のプレイヤーの面々。勝てないとなると悪魔のささやきを口にします。


フードファイターK島「もうN原さんの圧勝で終了でしょ? もう全会一致終了でいいんじゃない?」

N尾シェフ「いや、一応最後まで希望を持ってやらないと何でK島さんはそういうことを……」

匠のF田「でもN尾さん、モンスターが勝てば全員負けで結果は等しくなるんですよ。何とか全員負けの方向に持っていきましょう」


 ……自分はこれまで「負けず嫌い」というのは「勝つことを至上とし、勝つために努力を惜しまない」性格の人のことだと思っていましたが、どうやらその正体は「他人に勝たれるのが嫌なので八方手を尽くしてこれを阻害し、自分以外の勝者を許さない」という、かなりお友達になりたくない部類の人種であるということがここで証明されました。
 負けず嫌いを自認する1人としては、態度を改めていこうと心に誓う今日この頃です。


 こうして図らずもフェンリル+指揮官3人VSN原さんという構図になってしまった最終手番。
 いかに強力な手札があろうと、自分の手番が回ってくる前に結託して時間を進められては為す術がありません。


フードファイターK島「あ、N尾さん、このカードさえ獲得してもらえば、コスト4が次のレイジタクティクスで撤退しますよ!」

匠のF田「あ、本当だ。やった〜! 合計5枚吹き飛んでデッキが切れた〜! 俺達の負けフラグが成立したぞ〜」

N尾シェフ「あ〜、負けちゃいましたか。ちなみに戦いに負けたら一番偉い人(活躍した人)が責任取るんですよね?」

←まさかの裏切りによる全員敗北。
これはひどい。

フードファイターK島「惜しかったですね、N原さん。でもこれ、そういうゲームなんで」


 そういうゲームじゃねぇよ!(怒)


 協力すれば絶対に勝てたはずなのに、なまじ順位がつくばっかりに全員が敗北を喫してしまった今回。
 反省点? いや、このメンバーじゃなかったらこんな展開になりませんから。


 本来ならば、全員がトップを狙える点差で拮抗し、出すだけで得点が取れる「綺羅弓のシェステイン」や大きなVPを持つ「天撃砲のアンナリーナ」などが部隊に絡みます。そうすればモンスターへの攻撃以外でのVPを大量獲得でき、展開も大いに違ってくるはずです。
←このあたりの強力カードが活躍するなら、また違った展開になる…はず。
 皆さんがプレイをするときには、是非心のきれいな指揮官を集めて、フェンリルを討伐してみてください。
 こんな殺伐としたゲームではない、ということがよく分かっていただけるかと思います。


 我々もちゃんとした討伐を目指して、リベンジの機会をうかがいたいと思います!

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