遊宝洞

ボードゲーム リプレイ「村の人生」(中編)

2015年2月17日
前回までのあらすじ〜

 ほのぼのとした村での生活を繰り広げる四つの一族。家族達はお互いが協力することなど一切なく、己が一族の名誉のために様々な作戦と謀略を張り巡らすのであった。

 というわけで、いきなり殺伐としている村の風景。
 これを象徴する一手が、ターンが始まった直後にF田さんが仕掛けた驚異の作戦であった。


匠のF田「さて、では『市場』を開催しましょうかね?」

N尾シェフ「な、なに! 2手目でいきなり開催?」

フードファイターK島「売るものは……用意できてないぞ!?」

管理人K藤「こっちもだ。完全に想定外のタイミング……」

匠のF田「おや? 今回も皆不参加なんですか? まぁ、売るものがないんじゃ仕方ありませんね」

 実に白々しいやり取りの中、F田さんの奇襲作戦は成功。次の市場開催に向けて仕事で商品を増産していく形が早くも完成しました。

 もちろん他のプレイヤーもF田さんの市場独占戦術に屈するわけではありません。
 外の世界を目指すN尾シェフ一族は冒険者に続き、馬車職人を育成。旅に必須な馬車を、政治特権を使わずとも用意できる形になります。
さらに3人目の第1世代が天寿を全う。年代記での名誉点も獲得します(3人以上記録されることで名誉点獲得)。
←村の年代記も徐々に偉大な先代達で埋まってきました。

 K藤さんも老い先短いお爺ちゃんを旅行に出しつつ、メインの教会戦略に備え、コインをちらつかせつつ黒い袋の中に家族を投入していきます。さらには穀物の投入でいち早く教会の最高位に昇りつめます。
←お布施…ではなく、徳を積み重ねて最高位へ。

 これに対しK島さんはコインを投入しなかったため、このターンのミサでは選抜を受けることができず、影響キューブを溜め込むものの、目立った攻勢を仕掛けることができません。

 第3ターンもF田さんは「市場」を即時開催。他のプレイヤーが手を出せないうちに商品を売りさばきます。


N尾シェフ「他の部分に手を出している限り、商品を持つ余剰はない……厳しいな」

管理人K藤「F田さんは前のターンから商品を用意している。それゆえにこの早仕掛けが成立しているのだな」

匠のF田「スタートプレイヤーがN尾シェフだからこそできる速攻策よ。くっくっく……」

 このF田さんの早仕掛け、阻止するにはスタートプレイヤーを評議会で奪取する必要があるが、それは勝利に近づく一手とはなりません。何より損な役回りを自身が引き受けるのはイヤというのがそれぞれのプレイヤーからにじみ出ています。

 これも見たF田さんは「井戸」(影響キューブを消費することで通常、実行できない行動を実行可能)を使い、このターン2度目の市場を開催。3人の顧客に商品を売りさばく、まさに市場独占の状態を作り上げます。


 K島さんはこれに対し、市場での名誉点獲得をほぼ切り捨て。政治の頂点へと登り詰め、コインを直接名誉点に変える、「金で栄誉を買う」作戦に徹底。これに教会での多数派攻勢を重ねてのトップを目指す方向を極めます。
←K島一族、村の権力を掌握するの図。

 この独走を許したくないのは他の2人も同じ。

 N尾シェフは寿命が限界になってきた第1世代の政治家の後釜として新人議員を評議会に送り込み、K藤さんもこのタイミングから評議会に参入します。
 通常の出世スピードでは追いつけないため、貯めに貯めた影響キューブを吐き出して「井戸」を起動しながら、評議会は3者が覇権を争う状態になります。

 同時に教会勢力もK島さんとK藤さんが人数で並ぶ形に。この混沌ぶりには、この村の村長の胃には穴が開きまくっていることでしょう。 

 この後、N尾シェフは政治の最高位にのし上がるとともに、冒険を完遂すべく、逆サイドから旅行に旅立たせます。


フードファイターK島「N尾一族は本当に冒険一家だな」

N尾シェフ「世界を見知ってこそ、この村の発展がなされる、ということだよ」  

←おじいちゃんを迎えに若手旅立つ。

 一方、N尾以外では唯一旅行に出ていたK藤さんの第1世代が限界まで名誉を稼ぎ、寿命を迎えます。


管理人K藤「お爺さんもいい思い出ができた事でしょう。村の年代記にも名前が残りましたし」
←かなり年代記も埋まってきました。
 既に先達の偉人で埋まっている項目は、これ以降は点が入りません。政治以外はほぼ満員になりつつあります。

 ひたすら政治と宗教に拘るK島さんはいよいよコインで教会の多数派となることに成功。


匠のF田「何やら今のミサには不正があったように思えるのだが……」

フードファイターK島「村の仕来りに従ったまでですよ。不正などどこにも存在はしていない」


 そろそろ読者の皆さんもお気づきのことと思われますが金と権力さえあれば何でもできるのがこの村の実態です。


 何か、作者がこの作品に込めた裏のメッセージを読んでしまったような気がして冷や汗ものですが、勝負は終盤。
 次回、いよいよ決着です!

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