第11章  道化師
[カードの内容]

テキスト すべての人は、すべての手札を左隣の人に渡す。
得点
手番 リバース
枚数 72枚中1枚
道化師
[カード・レビュー]

「伝説のかけら 〜Saga〜」カード・レビューの11枚目は「道化師」。手札を減らしたり他人にパスしたりさせる手札操作系、紫系カードの中でも最大級の破壊力を誇る爆弾カードです。

だいたいカードに書いてある文章がとんでもない。あと1点で20点というところまで手札を溜め込んだ人も、苦労して手札を「市民」と「農民」だけにした人も、その努力の成果をすべて隣に譲らなくてはなりません。まさに台無し。使うだけで盤上のそこかしこから悲鳴があがる、とても楽しいカードなのは間違いありません。

もちろん、持っている人だけは使うタイミングを計ることができるわけで、うまく使えば自分にだけ都合の良い効果にすることも可能でしょう。左に渡す手札は使いにくく整えておいて、常に押し付ける準備を怠らない。右の人の手札が美味しく整った機を見計らって、発車オーライ。これが基本の使い方です。

基本を押さえるのは当然として、余裕があればさらに注意を払いたいのが全体の流れです。このカードが変化させるのは自分周辺の手札だけではありません。全員の手札が変わる上に、手番の進行方向までリバースさせてしまいます。次の手番が誰になり、誰が有利になり不利になるのか。それをしっかり押さえておかないと、予想外の人物に上がられてしまうリスクもあるはずです。特にロング・ゲームの場合、自分の都合を優先しすぎて得点レースのトップ・プレイヤーが有利になってしまっては本末転倒と言えるでしょう。

問題は、このカードを使いたくない状態になってしまった時です。いらないカードを処理する代表的な手法のひとつ、「吟遊詩人」で隣に押し付ける…という手が使えないからです。なにしろ、あなたがこのカードを使いたくない以上、左隣のプレイヤーに使われても、都合が悪いことは多分変わらないでしょうから。「農夫」を傍らに大切に残しながら機を待つか、あるいは思い切って最序盤に使ってしまうか。使い方の好みの分かれるカードと言えるかもしれません。






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