妖精奇譚

ルール

できるだけ得点が高くなるようにカードを集めることが目的です。

【カードの見方】

カード名
そのカードの名前です。点数計算に影響します。
点数
そのカードの点数です。「*」は他のカード次第で点数が変化します。
枚数
同じカードが、このセットに何枚含まれているかを表します。
分類
そのカードの分類を表します。
効果、能力
そのカードが持つ効果や能力を表します。

【基本ルール】

ゲームの準備

カードをよくきり「山札」とし、全員の中央に置きます。
プレイヤーは車座に座ってください。

ゲームの進行

ゲームの流れは以下のようになっています。

ドラフト

「ドラフト(Draft)」とは「選抜する」という意味を持つ単語です。
以下のルールで「ドラフト」を行います。
山札から全員にカードを「5枚」づつ裏向きに配ります。
カードを配った人が合図をし、その合図と同時に全員が、受け取った手札の中から自分の欲しいカードを1枚選びます。
ドラフトした(選んだ)カードは自分の前に「裏向き」にして置いてください。
残りの手札は隣のプレイヤーに渡します。この時、第1、第3ドラフトでは、残ったカードを「左隣」のプレイヤーに渡します。第2、第4ドラフトでは「右隣」のプレイヤーに渡します。
手順2)に戻り、隣のプレイヤーに渡すカードがなくなるまで2)〜5)を繰り返します。

手札の使用

1回のドラフトが終わると、手元に自分が選んだカードが「5枚」残ります。この中から3枚まで使うことができますが、一度に1枚ずつしか使えません。手札の使用は以下の手順で行われます。
自分の手札の中から、出したいカードを1枚選んで「裏向き」に提出します。
ゲームに参加している全員が裏向きで選び終えたら、全員同時にそのカードを表向きにします。
表向きになったカードを確認し、その効果を適用します。
1)〜3)を3回繰り返します。そうすると、自分の前に3枚のカードと、使わずに残った手札2枚が残ります。
この残った手札2枚は、裏向きのままひとまとめにして脇によけておきます。

手札の使用が終わるたびに、自分の前にはカードが3枚ずつ増えていきます。
最終的に12枚のカードが並びます。

効果の適用

効果、能力欄に書かれているアイコンで、効果を適用する順番が決まります。
「ハント」→「オープン」→「クローズ」の順で効果を解決していきます。
ハント
「ハント」の効果は、その時「同時に使われたカード」だけを対象とします。「クローズ」と違い、以前に出されているカードは対象となりません。
「ハント」の対象となったカードは、裏向きで場に置かれます。また、対象となったカードの効果は使われません。
オープン
自分がこれまでに出したカードの中から、条件に合う裏向きのカードを、表向きにします。
クローズ
自分がこれまでに出したカードの中から、条件に合う表向きのカードを、裏向きにします。裏向きのカードは点数計算の時、「0点」となります。
自分の前に出した裏向きのカードの中味は、いつでも確認できます。
「オープン」または「クローズ」の効果は、そのカード自身にも影響を及ぼします。

ゲームの終了

第4ドラフトが終了し、手札を使用し終わったら、点数計算に移ります。まず、裏向きになっているカードは「0点」ですので、すべて脇によけます。次に残ったカードの点数を計算します。

【ヴァリエーションルール】

ペアマッチ用ヴァリエーション・ルール

すべての属性「魔界」のカードは以下の追加効果「エクスチェンジ」を持ちます。
「あなたは、自分のカード1枚と自分のパートナーのカード1枚を選んで交換する。」

「エクスチェンジ」は、手札使用の際に、「クローズ」の後に効果を解決します。
つまり「ハント」→「オープン」→「クローズ」→「エクスチェンジ」の順で効果を解決していきます。

ヴァリエーション・ルール・デザイナー  Mr.リチャード・ガーフィールド

そう! この追加ルールを提案してくださったのは、「あの」マジック・ザ・ギャザリングの
デザイナーであるリチャード・ガーフィールドさんなのです。お試しいただければわかります
が、たったこれだけのルールなのに、これでもかというほど戦略性が増えたゲームになり
ます。やりこみたい方にお勧めのとても面白いヴァリエーションです!
上の写真はドイツのエッセンで「妖精奇譚」を楽しんでいるリチャードガーフィールド氏と中村。